【Apple Watch】Series3・42mm ガラス割れ・タッチ不具合修理(東京都葛飾区から郵送修理)
今回はシリーズ3・42ミリです。
ガラス割れの修理として郵送されてきたものですが、
検品してみると画面左側にタッチの反応がありません。
シリーズ3や2などは、ガラス割れと同時に
タッチの不具合も起こしていることがほとんどです。
ちなみにシリーズ4以降はガラス割れのみで
タッチ不具合を併発していることはごくわずかです。
これは構造的な問題でそうなっているものと思われます。
画面を本体から開きます。
タッチはすでにおかしくなっていますので
ここでは画面表示に問題が出ていないかのみをチェックします。
OKでしたら電源を落とし、
ケーブルを抜いて完全に画面を本体から外します。
ヒーターの上に置き、極細ワイヤーで割れたガラスを除去します。
このとき、タッチセンサーが割れたガラスの裏に
皮膜のような状態でくっついているので
タッチセンサーごと剥がしていく必要があります。
ガラスを除去した状態でいったん本体と接続し、
画面表示が無事かどうかチェックします。
(写真右側のウォッチ)
この状態は、先ほどタッチセンサーごと除去したので
指で触れても画面の反応はありません。
ちなみに左側に一緒に写っているのは
このとき同時に修理していたシリーズ5・40ミリ2台です。
このシリーズ5たちは両方ともタッチは無事でセンサーごと剥がしていません。
割れたガラスのみ除去したものですが、
この状態でも指で触れるとちゃんと反応しています。
最近はApple Watchの修理のご依頼がどんどん増えているので
工程ごとに同時にこなすことが多くなってきています。
タッチセンサー付きの新しいガラスを用意します。
あとの基本的な画面との貼り合わせ方は
ガラス単体でのやり方と同じです。
ただ、ここでも特殊なコツが複数あります。
実はすべての工程でここでは書ききれない
重要なコツがいちいち必ずあるので
まったく本当に、Apple Watch修理は大変です。。。。(笑)
新しいガラスを貼り合わせた直後のパネル裏の写真です。
黒い保護シートのような部分まで残し、
出来るだけ元の状態に近い形に復元しています。
取り除いたほうがよいと判断すれば躊躇なく取り除きますが
なるべく元の状態に近づけたいというのは修理屋としての理想です。
本体に接続し、画面の映りににじみなどないか、
タッチの感度に不具合などがないかなどを確認しています。
シリーズ4以降と比べてガラス割れと同時にタッチの不具合が多い分、
いくぶんクセが強いように思われる修理ですが
このような形で問題なく当店で修理が可能となっております。